3月11日(金)に発生した三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、
被災された皆様および ご家族の方々に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い復旧復興をお祈り申し上げます。
プレスリリース
いちかわライスビジネスおよび米家きゅうさん関連のプレスリリースをご案内いたします。
「週刊ダイヤモンド」2010年6月26日号
「週刊ダイヤモンド」2010年6月26日号に、いちかわライスビジネス・米家きゅうさんの記事が掲載されました。
テーマは「都心のコメ少量販売ネットワーク 産地の機器に備えたスクラム」37・38ページです。機会がありましたら是非ご覧ください。
写真1(右下)…市川稔社長(左)と「産地で食べ比べているうりに本物がわかるようになってくる」と言う市川晴久専務
写真2(左)…齋藤一志さんはコメの集荷・販売を担うが、コメの生産者仲間には「自分で売ってみろ」と発破をかける
都心のコメ少量販売ネットワーク 産地の機器に備えたスクラム
おいしいコメのネットワークを築いた都心のコメ屋。
後継者難の危機に備えて連帯を組んだ庄内の生産者。
東京都町田市の本店など直営4店舗、フランチャイズ2店舗を構える「米家きゅうさん」はコメのユニークな販売方法で人気だ。
本店内には木とガラスでできたコメびつが15個並び、玄米が入れられている。生産者の名前と写真、銘柄、玄米1キログラム当たりの価格のほか、農薬と化学肥料の使用量、有機質肥料の原料や作り方、産地名と産地の環境など、詳細な商品情報がコメびつに貼ってある。
店側の評価として「もちもちorあっさり」「洋食向きor和食向き」「お弁当向きor食卓向き」 「贈り物or日常のごはん」という四つの指標を9段階で示したグラフもある。
客はこうした情報を読み、店員に自分の好みを伝えて相談し、コメを選ぶ。量り売りのため少量ずつ数種類買っていく客も多い。購入したコメは店頭で精米。精米したてのほうがおいしいからだ。
運営会社、いちかわライスビジネスの市川稔社長は、「産地偽装や事故米などの問題は絶えることがなく、消費者のコメに対する不安感は漫然とあった。生産者の顔が見える安心は、消費者の心をつかむはずだ」と考えた。
おいしいコメのネットワークはどう築いたのか。
「最初は、どこの誰それが自家用のおいしいコメを作っているらしいという話しを人づてに聞いて、訪ねていった。農協出荷用のコメとは別に作っている自家用のコメを売ってください、と。しかし最初は難しかった。農家はそれまでできたコメを農協に運ぶだけだったので、売るという概念がない」
農協で集荷したコメは他の農家のコメと一緒にサイロに入り、混ぜられてしまう。一方、丹精込めて作った、自分の名のついた自信のコメが高い収益になり、ま
生産者から購入するコメの量を決めるのは12月。種もみの準備に入る時期である。 た多くの消費者に喜ばれることを知ると、生産者は変わる。農業経営を考えるようになるのだという。
「数量はその時点で確約する。秋になってコメができると、確かに、天候によって出来のよい年とそうでない年とあるが、できてから買う側の利益優先で買う買わないを決めていたら、信頼は長続きしない。よくない年は少し値段を下げて売ればいい。困ったときはお互い様、一緒にやっていこうという気持ちで、われわれも農家の経営のことを考える」(市川社長)
同社のもう1つの大きな顧客は自然食品の宅配「おいしっくす」。2002年産より取引を始め、扱い量は毎年1.3〜1.5倍のペースで増え続けている。玄米貯蔵のコメを注文に合わせて精米し、距離の近いおいしっくすのセンターに納品するので、精米したてのおいしいコメを食べたユーザーが口コミで顧客を増やしているのだという。おいしっくすに納品するコメを作っているのは山形県の生産者グループ、庄内こめ工房だ。
(後略)